6/21夏至の夜 ecruの看板犬あずきが旅立ちました。
11年と346日、もう少しで12歳のお誕生日。
病気はしながらも1週間前までは元気でした。
大きな発作を起こし、一度は昏睡状態になりました。今も思い出すと動悸がするほど壮絶な5時間でした。
意識はなく「もう、あずきと目を合わせることが出来ないの?」と
怖くなりました。でもあずきは生きることを選んでくれました。
翌日本格的に治療が始めると、呼吸が安定しました。
次の日は目が開き私達を見てくれました。
そして翌日は足が動き、寝たまま匍匐前進のようなことが出来ました。
次の日はなんとか舌が少し動き水を舐めるようになりました。
その翌日は液体のごはんを舐めました。
そして最期の日はやわらかいごはんをなめました。
病院にお迎えに行くたびに、私達を安心させるかのように
頑張っている姿を見せてくれました。
「治療もあと3回。麻痺は残るから来週からはお家で介護生活になります。」といわれ、
生きていてくれるだけで嬉しくて介護ができることが有難くて。
介護用の歩行器を張り切って作りました。
看護師さんに抱かれてお漏らしして、病室で先生たちと笑いながら
「また明日」とご挨拶。大好きな海沿いを通りながら帰宅しました。
しばらくして発作がおきました。たまたまあずきのお見舞いに来てくれた
妹と姪。動揺する私達の横で、二人があずきの呼吸を補助してくれました。
その様子をビデオ通話で見ながら、的確な指示でサポートしてくれた
あずきの心友、ぶりちゃんママ。
最後は必死に人工呼吸し、私達の腕の中で旅立ちました。
後悔を数えたらきりがなく、けれど彼女はそんなことを望んでいない。
あずきはいつも凛として、私達を引っ張ってくれていました。
私達がお世話しているようでいて、あずきに育てられた私達。
彼女がいなければ、これほどのご縁に恵まれなかったと思います。
きょうのワンコで花屋宣伝してくれたり、
専門雑誌に掲載されたり、花屋よりあずきの方が横浜戸塚では名が知れていたかも(笑)
店長として誇りをもって、働いてくれていました。
そしてたくさんの笑顔を運んでくれました。
ワンちゃんはじめ動物たちは純粋で、生きることに全力で。
そして潔く、自ら旅立つ日を決めていたようにも思います。
長くなるので、あふれる想いはまた追々つぶやかせてもらいます。
皆さんへのお礼の言葉を書くのに1週間かかってしまい、ご心配をおかけしました。
応援して下さった皆様、「あずきちゃん」と声をかけ可愛がってくださったお客様、
あずき姐さんにガウガウされたお友達ワンズ、あずきと関わって下さった皆様、
本当にありがとうございました。
これからもあずきは永遠にe’cruの店長であり、愛おしい娘です。
体をお空に返して身軽になったので、思い出して頂いたら瞬時に
皆さんの元へ遊びに行くので、おやつでもあげてください(笑) 食いしん坊ですのでね。
そして気弱なハル坊がしっかりお店番していますので、ぜひ遊びに来てくださいね。