横浜で20年あまり、花屋を営んできました。
最初は小さなアパートの一室。
ウエディングの仕事が忙しくなり、元町でアトリエを構えるように。
更に手狭になり港南区住宅地に店舗をOPEN。
さらにみなとみらい駅に2号店OPEN。
都市開発で店舗のあったエリアは移動を余儀なくされ、
途方に暮れていたところ
恩師から戸塚駅ビルの店舗のお話を頂きました。
私にとって戸塚は花屋人生がスタートした思い出の場所。
そして駅近い場所に花屋を出すのは、長年の夢でした。
戸塚で9年。たくさんの出逢いに恵まれ、私たちのホームとなりました。
コロナの中でもお客様は足を運んで頂き、
あずきとハルクも町の皆さんに可愛がって頂き、
ずっとここでお店を続けていくと思っていました。
そんな時に、命に限りがあることを痛感する出来事が重なりました。
それまでは、花屋のこと、自分たちの事で精一杯でしたが
少しづつ次の世代にバトンを繋ぐことを考えるようになりました。
若い世代に何を伝えられていけるかな・・・。
未来のこどもたちに何か残せるかな・・・。
そして私たちの冒険が始まりました。
ここでこのまま続けていくことは、とても幸せな事だけど
チャレンジするなら今かな。不安がなかったとは言いません。
だってこのまま戸塚のお店にいる方が慣れているし、
有難いことにお客さまもついてきて下さっている。
何も不自由なく、収入も安定している。
「なんで?どうして手放すの?」
「もう二度とこんな良い場所にお店なんて出せないよ!」
本当その通りかもしれません。
でも、沸き上がる心の声を無視することが出来なかった。
決めた後も迷いがなかったわけではなく、様々な想いと向き合いました。
私たちはどこに行っても、みんなのお花係として
変わることなく花に水をやり、お世話をし、皆さんの物語をお花で紡ぐ。
その覚悟が決まってから、力が湧いてきました。
更に自由に。更に軽やかに。
皆さんとお花を結ぶ、
そして想いを届ける架け橋になれたら。
この想いは20代の頃から褪せることも、飽きることもなくて。
3日坊主の私が唯一続いていることでもあります。
花の仕事の素晴らしさを次の世代に伝えたり、
子どもたちにも育てる楽しさや、想いを届ける歓びを体験できる場面を
提供出来たらと思います。
10/16から3か月が経過し、ようやく綴れることが出来ました。
これからも「あなたの、みんなのお花係」フローラルエクリュを宜しくお願いします。